日比谷、京橋と撮り終えて代々木の事務所
やれやれと一息ついているとケイドマンから電話
きみに帽子を買いたいからすぐ銀座トラヤに来いという
今その辺りから帰って来たところだと告げたがそれなら戻れという
高級なハットは不要、それよりこっち(西側)で酒でもやろうと促せば
不要無用はきみの問題でやりたい俺には関係ない、酒ならその後夫人も交えて銀座で飲ろうという
身支度も含め50分で店に着いたが遅すぎると叱られた
さあ帽子を選ぼうということになったが、もちろんすでに彼は決めている
それは違うそれも違う、これはどうだということで、
20分後には、三人はロックフィッシュでハイボールを飲んでいた
そのあと3、4軒行った気がする
写真はその夜のものだが、背景はなぜか荻窪の歯科医院なので結局我らの深酒に東も西もない

今週彼はニューヨークに発つ
無事を祈る
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# by kelham | 2015-09-14 13:18
朝から降り続ける雨
ガーデン・パーティーは悪天用のプランBで準備されていく
しかし、挙式中、牧師の少し長い説教が終わろうとしていたその時、突然、チャペルの高窓から一束の日が差し込んできた
リング交換をしている二人は知る由もないが、
私には外のざわつきと慌ただしさでプランがAに戻ったことがわかった
数分後、あの重いドアが開き新郎新婦が中庭に歩出でる
シェードもテントも取り払われているだろう
陽光に包まれるその瞬間をどう撮るかを考える
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# by kelham | 2015-06-29 00:22
「御当日」には関連他業種の多くの人間が携わり
「特別な一日」を力を合わせて作り上げるわけだが
祭りの後には「写真」しか残らないので、
それをその日関わったスタッフの内の御希望の向きにどうにかして見て頂ける方法はないものかとずっと考えている
進行、レイアウト、動線の正否、シーンの美醜、装花の発色、メイクアップの写真映え・・・
あの施行のあの箇所の写真をチェックしたいという人に「記録」へのアクセスを解放することによってそれぞれのブラッシュアップを助長したい

しかし、基本的に写真は新郎新婦の所有物であるから
もちろん紙出しはできないし、肖像権が絡みデータ送付などとんでもない
故にずっと考えているだけ・

なにはともあれこの季節のフェリーチェは最高です
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# by kelham | 2015-05-31 19:56
商品撮影と違って、ウェディングのスナップ写真では色かぶりを恐れ過ぎたり、徹底的に退治してしまう必要はない
特にドレスの白を際立たせるために、またはその白加減に忠実であろうとするあまりいたずらにフィルターを効かせてしまう傾向は老練なベテラン勢に多い気がする
フィルム時代の杵柄にも強迫観念にも一定の敬意があるが、この仕事において巧みな記録は必ずしも人の何とない記憶に優先しない
初夏独特の力強い光、毒々しいまでに濃厚な青葉に囲まれた花嫁は当然青く輝くのだ

今日やっと「ゼロ・ダーク・サーティー」を観た 笑
娯楽映画として十分楽しんだが真実味はやはりない
このての映画でトゥルーストーリー感がなかったら、二時間退屈しないなんてことがあり得るのかと自分でも時々不思議がるが、実際はよくある
根底に、大事件の真実を大勢が共有することは人世ではないのだろうという安っぽい無知の知みたいな感覚が私にはある
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# by kelham | 2015-04-30 00:31
東京の桜が開花
結局この冬、この街に雪は積もらなかった
この写真は昨年二月に撮られたカットで、
ブライズルームから庭に出てきた花嫁が降り積もった雪に歓喜している
ここは庇の下の暗がりだが、雪の反射で二人は発光体のように輝いた

デジタル写真には日付があるので記録と記憶を整合しやすい
ケラムの棚の奥にはネガフィルム、スライド、プリント物がどっさり放置されているが、どれもいつどこで撮られたものかはっきりしない
整理しようと何度もひっぱり出したが敵わず、そのたび更に奥にしまい込んでいってもはやアンタッチャブル
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# by kelham | 2015-03-23 13:26
お世話になっているプランナーが愛娘のお宮参りをすると聞いて浅草寺
柔光と「ぽい背景」の確保が何より大事
早めに着いて、人混みの中をスポットを探して歩き回る
この日、この子は家族三世代勢揃いの中心ですやすやと眠り続けていた
それぞれになんという幸福な時間だろう

個人的な考えだが
赤ん坊は眠っているか泣いているかが一番かわいい
ロケでも、スタジオでも、無理に起こしたりあやしたりが常で、
それが親心というものなのかもしれないが
やめてくれーそのまま撮らせてくれーといつも心秘かに叫んでいる
kelham
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# by kelham | 2015-03-11 15:45
昨日だけでも、東京八重洲の地下街で
神田のスポーツショップ街で
新宿高島屋の化粧品売り場で
西新宿の大型家電量販店で、いわゆる中華民の「爆買い」を見かけた
特に愉快でも不愉快でもないが
各自あれだけの荷を背負い、手提げ、押し引き運ぶ姿に物欲の凄みは感じる
売るのか分けるのか使うのか

かご一杯の目薬の刺激度は彼の望みに合っているだろうか
紐で結わきまとめた東京バナナの足の早さを彼女は知っているだろうか
積み上げたウォシュレットの管の互換性は大丈夫なのか
ふっとそんなことが気になってしまいくだらない
もちろん合っているし、知っているのだろう

友人と奥多摩湖までサイクリング
雪の中バカなのか
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# by kelham | 2015-02-25 16:36
Listen, baby
Ain't no mountain high
Ain't no vally low
Ain't no river wide enough, baby

そうか、独りで行けばいいのか
と思って行き始めたら止まらない
冬山に単独で入っている男(レベルは違うけど)のFB記事をきっかけに、仕事もまばらな今、体作りの課題もあって中央線を逆方向に乗るブーム

No wind, no rain
Or winters cold
Can’t stop me baby
Cause you are my goal

奥多摩、青梅、高尾の超初級コースで、切れ切れの荒い息と共に
リッスンベイベ、エイノーマウンテンハイ・・・
とうめく怪しいのがいたらそれ私
気兼ねなくぶち抜いてください

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倉戸山。登山口から帰りのバス停まで猿にしか会わなかった
後ろは奥多摩湖。自撮りは木々にもなんか恥ずかしい
# by kelham | 2015-02-05 00:19
同じ式場で結婚式を挙げたカップルが年二回、夏と冬、同窓生のように集うパーティーがあって、撮り手も呼ばれるので毎回楽しみにしている
先週は年始ということもあって余興で即席の参詣セットが設けられていた
ボール紙製の賽銭箱(スタッフの超力作)でいかにもチープトリックだったが、その前で掌を合わせる人たちはみんな真剣だった
神が些事、万物に宿るを信ずるからだ

自我地獄から逃れられない我々は
宗教、もしくは宗教的なもので正気を救われている
しかし盲信の傍らには常に狂気が佇んでいて
その正義はめらめらと燃え上がる暴力を秘めている

血まみれのネット、テレビを早めに消して近くの山に向かうこの頃
街から山に逃げ込む姿はさながらランボー(スタローンの方)の如くだが
その体力差は筆舌に尽くしがたい
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# by kelham | 2015-01-22 00:04
今年も、静かに確かに撮る
一人一人を見て、一組一組にしっかり寄り添いたい
毎年恒例の冬の静けさ(オファーの電話が鳴らない)にも少し慣れて
時間のある時にしかできないことを進める年始

事務所の整理整頓o.k(見た目の変化ゼロ)
Mac周りo.k(新機種を見に行ってハードディスクを買って帰ってきた)
撮影機材のメンテ、交換o.k(高いけど気持ち安らぐ)
帰省o.k(横浜ですが)
温泉o.k(今年は修善寺)
ユングo.k(著作は無理だった)
自転車の整備、一台o.k(他力本願・他作業中)
山歩きo.k(これはなんとか通年で続けたい)

新年度が始まる期待と不安、緊張
騒ぐ心を黙らせるにはまず体
強い体

写真は新宿、曹洞宗東長寺の花嫁。
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# by kelham | 2015-01-16 12:59
忘年会はことごとく出る
仕事の一環で端っこに黙座という大宴会もあれば、
世話になった方々へ自ら挨拶して回る席もある
夜景を眺めながら美女に囲まれ得意気な夜もあれば、
月初に飲んだおっさんらが忘年会と称してまた集まる居酒屋もある
今週末はただ皇居ですれ違っただけのランニングクラブのそれにまでのこのこ出かけるつもりでいるから笑える

どうであれ秋の三ヶ月を暗い洞窟の中で一人仕事と向き合った私は
呼ばれて、人の中にいるだけで泣けるほど嬉し楽しい
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# by kelham | 2014-12-17 13:04
だから仕事の質に関心のないやり過ごし人間の存在は
絢爛を排するラスティック系ウェディングの現場にとっては特に危険で
ケラムには、今そこにある危機そのものだ

今年もあと数週間
秋の花嫁さんたちの納品にも見通しがついて少し気楽
ガチガチに緊張した心と、ぶよぶよに太った体を年内になんとかしたい
とりあえず、昨夜は友人に誘われるまま映画を観に行った
「フューリー」ブラッド・ピットの戦車映画

写真はフェリーチェ・ガーデン日比谷のナイトパーティー
今秋はイルミネーションのワット数が上がったことでノンフラッシュの写真のバリエーションを増やすことができた
花嫁の口元から顎にかけて入っているきれいなライトはヒーターの炎
光源はすべてありがたく愛しい
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# by kelham | 2014-12-02 17:14
ケラムのお客さんリクエスト、ダントツ、不動の1位

「 ナチュラルで、楽しい写真 」

写真術としては、常に肌の階調に露出を合わせていくこと
トーンの統一、ジャスピンへの執着、立体的な作画、そのための補助光の創出、シーンの予測、主題部の背景選択といったところがやはり肝だと思う
なんだ全部じゃねーかと言われればそうだ全部だ

しかし、被写体が自らのテーマに沿ってそこに存在し、
目前で彼らの幸福が展開していなければ、
その日ウェディングフォトグラファーにできることなんて一つもない
もう一度、そして何回でも言うが、写真術などプランナーを中心とした専門家、各スタッフの上質な仕事の上にしか成り立ちようがない
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# by kelham | 2014-11-13 21:09
夜持って行かなければならない写真がまだ仕上がっていないというのに
気分転換の名のもと、友人に呼び出されるまま浅草、吾妻橋藪そば
さくっと呑んで、アンヂェラスでゆっくり酔い醒まし
浅草橋経由で事務所に戻った頃には完全に仕事モードにかえっていた

日に日に秋が深まっていく
ガーデンパーティーではすでに寒いという声があがっている
蚊が減り人々は安心、秋虫の音は毎週倍増
撮影は好調
よく集中できていると思われ、工夫を凝らしてこれを維持したい

自転車にまたがり、「じゃあまたね・俺は神保町で古本見ていくから・」と走っていく彼の背中を見送りつつ、一段落したら自転車を直そうと思った
三台あって不具合未整備で一台も走らないという愚
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# by kelham | 2014-10-20 15:06
涼しくていい
肌寒さでよく眠れるし朝よく起きられる
熱いものがおいしく、服を着るのも楽しい
秋は花嫁も多い

地に足つけて
静かな息で烈しく撮りたい
迷ったら迷わず難しい方、丁寧な方を選ぼう

撮影と締切に追われ写真以外の全てはおざなりになっていく
寝ても覚めてもデスク、席を立てば現場から現場
この季の繁忙はさながら一人きりの洞窟探検のようで
出口の光はなかなか見えないが、結局それがわたしの好きな場所

感謝は高品質と納期厳守でしか表せないと知れ私
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# by kelham | 2014-09-01 14:52