焼き栗
むかし
右も左もわからない頃、
というより右と言われれば左くらいの10代、
菊地という悪友がいて昼夜ツルんだ
有名な映画監督の息子で、世田谷のデザインハウスに暮らし、
らせん階段であがる三階部がそのまま彼の部屋だった
タバコやらなんやらで常に煙い彼の部屋の壁にこのワイエスは掛かっていて
上がり込むたびに、一日に二度なら二度、三度なら三度眺めた
サルトルもゴダールも何が面白いのか忘れちゃったよ・
でもこの絵の静けさと優しさへの僕の憧憬はなにも変わっていない
kelhamphoto.com

右も左もわからない頃、
というより右と言われれば左くらいの10代、
菊地という悪友がいて昼夜ツルんだ
有名な映画監督の息子で、世田谷のデザインハウスに暮らし、
らせん階段であがる三階部がそのまま彼の部屋だった
タバコやらなんやらで常に煙い彼の部屋の壁にこのワイエスは掛かっていて
上がり込むたびに、一日に二度なら二度、三度なら三度眺めた
サルトルもゴダールも何が面白いのか忘れちゃったよ・
でもこの絵の静けさと優しさへの僕の憧憬はなにも変わっていない
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by kelham
| 2012-02-18 23:25