サンドウィッチご用意しましたのでどうぞ

と優しく声をかけられても
腰掛けてナプキンを膝に置きスープから頂き挿し花を愛でるひまは
婚礼会食を撮りに来た写真屋にはない
正確には、あるが周囲がそれを自然とする状況がない
なに飯食ってんだ写真撮らんかい、と
誰も言わないだろうが皆言いたいのだろうと自分が思ってしまう
結構ですお気遣いありがとうございますと遠慮するのが一番簡単だが
ラッシュの厨房でわざわざサンドウィッチが作られ、テーブルがセットされスープが注がれてしまったらそんないい加減は通じない

結局どうしたかというと食べた
列席のメインディッシュを待ち、新郎新婦の許しを得、シェフに礼を述べ、カメラを置きスープから頂いた
ハヤシライス、デザートまでサーヴしていただき分けて完食、舌鼓連打

平河町フレンチ「オー・プロヴァンソー」
誉れ高き名店に限って
店に来た者全員をもてなすという哲に貫かれておりこういう事もある
そして、シェフもスタッフも気さくで素敵な方が多い

後で聞いたが、この日は新郎新婦が手配してくださったそうで感謝
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by kelham | 2012-12-20 13:36