見つめる2

戦場カメラマンはファインダーを通すと被弾の恐怖も凄惨の戦慄も感じないらしい。その光景を世界に伝えるという使命感で自分の存在を一瞬忘れるからだという
わかる、私も花嫁にどんなに熱く見つめられてもひるまないし恋もしない
人生の特別な一日を、彼女の美しさを、本人と家族とその先々にそのまま残さねばという責任感で撮影者としての自分は透明になっているからだ

ウォーとウェディング
一緒にするなこっちは命がけだと怒られそうで
それはそうだがでも似ている
芸術と断絶し、記録という時の厚みの前にひざまずく去私の写真稼業だ

少なくとも大きいことを言いたがる所は似ている
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by kelham | 2013-02-23 10:49