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結婚式を挙げない、宴も催さない新郎新婦もいる
価値観、経済事情、ご懐妊、いろいろあるだろう
今朝はそんな二人の撮影だったが、双方の御両親が揃ってロケ現場に来られていたので時間の許す限り家族写真を多く撮った
そういう時私はあまり二人に相談しない
断られると撮れなくなるからです

午後は別件で新宿のスタジオ、ドレス撮影
新郎が消防士で礼装の制服を着ると聞いてテンション上がった
子供の頃から憧れの職業だからです

3時間空いて夕方にもう一組、同スタジオで和装撮影
いったん自分の事務所に戻って週末の納品作業をすすめるのが常だが今日はそのまま残って他人のデスクでだらだらとノマド
なんか、人の中にいたくて・笑

でも結局そのあと終電まで効率特化静寂事務所
存分にデータ作りに励む
今夜の作業映画はオリヴィエ・マルシャル「あるいは裏切りという名の犬」
「やがて復讐という名の雨」「いずれ絶望という名の闇」と続く三部作
締切仕事にはフィルム・ノワールが最適
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by kelham | 2013-04-27 03:47
土曜は風雨の中2組、9時間2500ショット。
この仕事を始めた頃は36枚撮りのフィルム5~10本の中に一組の挙式披露宴を収めていたのでおよそ5倍
デジカメの普及による大幅なコストカットが招いた撮影カット数の激増

枚数撮ればいい写真撮れるのかよ
写真ってそんなもんじゃないだろ
数打ちゃ当たるより一瞬のシャッターチャンスに魂込めろ
作品性がないから日本の婚礼写真はレベル低いんだ
俺がフィルムで撮っていたころはさ・
と「一撃派」は時代を叱る

でもそれ、20年前、10本撮って写真室に戻った時も、先輩がた同じ事を言っていましたから・
結局、ウェディングフォトにアートを持ち込みたがる連中はいつだっていて
常に自他を責め、時々悦に入っている
この仕事はサービス業だと腹を括れケラム

花嫁が望むなら何枚だって撮るし撮らない
悪天に肩を落とすなら寄り添って励ます
その日を最良にしようという現場一丸の努力からなぜフォトグラファーだけが遊離しそれを傍観しうるというのか
魂を込めてシャッターチャンスを待っている間に祭りは終わる
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by kelham | 2013-04-08 14:29
空は重く白く、冷たい雨が降り続いている
駒沢にある父の病室の窓は見晴らしがよいが今日は霞んで目黒通りまでも見えない
病院の敷地内にある桜は一斉に散り始めた
葉桜は若葉の生命を眺めると満開の花を凌ぐほど美しいが
花が散ってしまった儚(はかな)さを見るとその濁りがむさ苦しい

人はと言わずぼくは
天国と地獄の両極を同時に生きている
すべてが同じコインの表と裏なら
自分の心持ちしだいなら
虚無ではなく愛情に
嫉みではなく感謝に生きたい

ベッドのこの男のように。
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by kelham | 2013-04-03 13:52